ARAYA Muddy Fox MFB(2018) ARAYA Muddy Fox MFB(2018)




私の日常の移動手段は基本的にバイクですが近所の買い物やバイクを出すまでもない距離では自轉車を使ひます。ただ、自轉車で走る道は國の怠慢によりきちんと整備されて来なかったので車道を走るとエンジン付きの乘物との混走となり危險、歩道を走ると歩行者との接觸を別としても段差が多くパンク等のトラブルが付き物になります。アスファルトやコンクリートで固めてあると言っても實質オフロードと變はりません。そんなわけでこんな凸凹道をまともに走れる自轉車となると選擇肢はMTBになります。

自轉車ブームのお蔭で選ぶのに困るくらい種類がありますが實際の所サスペンションは要らないのではないかと。あって困る物でもないですが自轉車が普通の道を走るレベルでは無いと困る物でもありません。逆に整備の手間がデメリットになる氣がします。競技に出るわけでもないのに。

で、サスペンションの無いMTBで且つ日本メーカーとなると……選擇肢は一つしかありません(笑)。アラヤのMuddy Fox一擇です(^^;

實際に使っての感想は……さすがアラヤのMuddy Foxです。MTB製造の傳統で培われた技術があちこちに活かされてるのでせう。文句を付ける所はありません。太いタイヤのお蔭でサスペンションが無くても段差の衝撃くらい吸收してくれますし、クロモリフレームのお蔭で細身なのにヤワな感じが全くしません。

標準状態で強いて言ふ事があるとすればディスクブレーキに油壓は不要なのでは?と言ふ點くらいでせうか。車重が100kgを超えるバイクならともかく自轉車レベルの運動エネルギーを止めるならワイヤー式で必要充分だと思ひます。車重は100kgありませんがCB50JX-1はワイヤー式ディスクブレーキで制動力に問題ありませんでした。ディスクブレーキ普及以前だとドラムブレーキになりますがやはりワイヤー式です。ドラムブレーキの制動性能に不足はあってもレバーを握る力では餘程握力が弱い人でない限り問題にはなりません。なので、自轉車レベルでは造りを簡素にして整備性を良くする方が利點になると思ひます。

最近のスポーツ自轉車の風潮に從ってMuddy Fox MFBにもスタンドが付いてませんがこれは社外品で對應できます。私はGIZA PRODUCTSのチェーンステー取付式のを装着しました。

CL-KA70アジャスタブルサイドスタンド
KSS03500
JAN:4935012324584

一點固定式なので若干のぐらつきはありますが停車時に車體を自立させるだけなら充分です。壁や柱を探す手間もありませんし、立て掛ける相手によってはフレームに傷が入るのも防止できます。

買物等の實用用途では所謂ママチャリに敵ふべくもありませんが、オフロードバイクの練習も兼ねて遊ぶ樣な使ひ方もできますし單純に走るだけでも樂しめる自轉車だと思ひます。