A-bike City A-bike City




言はずと知れた最小・最輕量の折り畳み自轉車です。私が持ってるのは安定性向上の爲に8インチ化されたCityの方。パチ物ではなくディアマイフレンドによる改良版です。タイヤはノーパンクではなくチューブ式の方です。





折り畳み自轉車とは言ふものの萬人に薦められる代物ではありません。普通のママチャリ感覺で乘れるケルビムの折り畳みとは違ひます。

一、輕量・コンパクトに折り畳める車體と引き換へに犧牲となってる乘り心地やそのギミックの面白さを樂しめる物好き・變態な人

二、乘り心地を犠牲にしてでもその輕量・コンパクトさを必要とする人

最低でもこのどちらかに該當しなければ手を出さない方が無難です。それ位、普通に「自轉車」と思って手を出すと豫想と現實の差に愕然とします。安ければいいですがまともに使へる本物の方は結構なお値段しますんで(^^;

私がこれを持ってる理由は一と二の兩方に該當するからです。世界最小・最輕量の折り畳み自轉車と言ふだけでワクワクします。電車などに氣輕に持ち込めて降りてからは自轉車として使ふ。所謂輪行ですが、A-bikeの輕量さ・コンパクトさはその敷居をぐっと低くします。その反面、乘って走り出すと癖の強さ故に普通の自轉車と思って使ふのは間違ひだと思ひ知らされる譯ですが。當然ですが長距離は走れません(笑)。



私が該當する理由二の方は、そのコンパクトさ故にバイクにでも積めると言ふ利點です。私が出入りしてるショップ、Zの車檢・整備を任せてる店もSYMのECU診斷器(※)を持ってるE店も何故か交通の便が非常に惡い立地にあります(笑)。整備や車檢でバイクを預けると歸りは最寄りの驛までかなりの距離を歩かなければなりません。そんな時、A-bikeならバイクに積んで持って行きバイクを預けた後は驛まで乘って歸れると言ふ利點があります。整備や車檢が終はって引き取りに行く時も同じです。

※SYMのECU診斷器に關してはその後何とかして入手したのでこの問題は解決しました。本來はSYMが認定する正規店しか入手できない代物なので持ってるだけで變態です(笑)。

そんな目的の爲にわざわざこんな高い物を買ふのか?と言はれればそれまでですが、そんな物好き・變態でなければ手を出さない方が無難なのがA-bikeです。道をまともに走らうと思ふなら子供用自轉車にそのまま乘った方が遙かに乘り易いでせう。

それでも尚、A-bikeに合はせて自分の方を適應させられるならA-bikeは便利な乘物となります。自轉車も「車輛」だからと車道を走るなんて自殺行爲、段差を越える度に面倒でも必ず一時停止する心構へ、上り坂になったら素直に降りて押して歩く、車體への負荷を減らす爲に自分の體重を60kg以下まで減らす等々……かうした不便さを受け入れ普通の自轉車よりは遲いけど歩くよりは速い乘物と割り切れるならA-bikeの便利さ・面白さを樂しめると思ひます。