今野製作所(CHERUBIM)折り畳み自轉車 今野製作所(CHERUBIM)折り畳み自轉車








メーカーは東京都の町田市にある手作りの自轉車屋さんです。この自轉車を入手したのは時々見掛けてた不思議な折り畳み自轉車がきっかけです。當時(平成の初め頃)町田市に住んでたのですが街中などでタイヤの小さな折り畳み自轉車を見掛けてました。折り畳むと細長くなり壁に立て掛けて停める面白いギミックを持った自轉車。それが展示されてたのが今野製作所でした。ステッキサイクルと呼ばれてた樣です。乘り心地はともかくこれだけコンパクトになるなら便利だなぁ…と思ってたものでした。

この頃私はホンダ・ゴールドウィング(とハンターカブCT110)に乘ってるG牧師とバイク仲間で聖書の勉強を含めちょくちょく出入りしてたのですが、今野製作所のご主人、今野さんはその教會に通ふ信者さんでした。ケルビム(單數形はケルブ。-imはヘブライ語の男性名詞複數形語尾)の名稱も舊約聖書に由來するものでせう。アダムとイブがエデンから追放された時に門番の樣な役目としてその入り口に置かれたとの記述が創世記に書かれてるので興味のある人は讀んでみるといいでせう

G牧師の所へ出入りしてる間にあの折り畳み自轉車面白くていいなぁとか話してた私ですが、東京から引っ越す事になり複數所有してたバイクを持って行けないので誰か欲しい人ゐないかとG牧師に相談してました。その後たまたま今野さんと同席する機會があり、私が例の自轉車を欲しがってる事とバイクの件を傳へ聞いてた事からバイクと交換しませうとの話になりました。

斯くしてバイク(TLR200)との交換で入手したのがこの自轉車です。TLRは書類付きで讓渡したのでナンバー登録はできた筈ですが、今野さんが登録して乘ってたのかトライアルごっこで遊ぶだけだったのかは知りません(笑)。

TLRと交換で實家へ送られて來たこの自轉車はステッキサイクルではありませんでした。實用性で色々と不便があった樣でこの形に變更されたらしいです。コンパクトさでは及ばないものの、實際に自轉車として使ふとその使ひやすさに驚く程でした。コンパクトな折り畳み自轉車なのに所謂ママチャリと同じ感覺で乘れるバランスの良さ。自轉車に關しては詳しくないですがこのバランスの良さを出すには熟練の技術が必要だと想像します。

メインで使ふ事はありませんが實家に歸ってバイク含め移動手段が無い時には活躍しました。時々使ふ程度で屋内保管なので状態はいい方だと思ひます。

折り畳みの爲にオフセット形状になったハンドル。にも拘らず實際の使用では違和感を感じません。


折り畳みはハンドルを反轉させるだけ。フレーム自體はそのままです。


サイドスタンドも使へますが收納時にはフレーム後端の脚と後輪で自立します。


ハンドルとサドルを下げると子供用自轉車にしか見えません(笑)。折り畳み自轉車だと駐輪中に盗まれるかも知れませんが子供用と思はれたら盗まれる事は無いかも(^^;


ホイールのリム部分にはUKAIと刻印されてます。メーカー名ですかね?バイク用だったらENKEIとか知ってるんですけど(^^;

にしても14インチって普通は子供用自轉車の筈ですがステンレス製とは……さすがバブル時代と言ふべきか(^^;