ASウオタニ SPII

 點火系強化の部品として定番ではないかと思ひます。裝着すると性能の向上がはっきりと體感出來ます。Mk.IIの樣に古い單車は寒冷時の始動が大變なのですが、SPIIの裝着により現行車の如く簡單に始動します。又、走行中にも出力が上がってゐるのが判ります。決して安い部品ではないですが、實用的性能の向上は明らかであり裝着する價値はあります。


 私のMk.IIではシート下・エアクリーナーボックス上に取り付けてあります。


 こちらの角度の方が取り付け位置が判り易いですね。


 ところで、私がSPIIを導入したのにはちょっとした經緯があります。私のMk.IIはレストアの爲頻繁に單車屋に入院してた譯ですが、點火系をどの樣に強化するかは未定でした。當時Mk.II用としては既にダイナがありましたが他の製品に關する情報を私は知りませんでした。
 そんなある日、單車屋から「Mk.II用の點火系強化部品を開發するのにメーカーがノーマルのMk.IIを探してゐるが提供しても良いか?」との電話がありました。Z系は改造される事が多く、特にMk.IIで程度の良いノーマル車輛を探すのは困難だった樣です。
 開發と言ふ事は當然Mk.II用部品の選擇肢が増える譯で、私を含め決して少なくないMk.II乘りに取って歡迎すべき事です。私は喜んで車輛を提供しMk.IIは暫くの間山口縣に在るメーカーに滯在する事になりました。それがSPIIを開發したASウオタニです。
 その樣な經緯から私のMk.IIはSPII裝着第一號となりました。當然乍らMk.II用SPIIは私の車輛を基準に開發された譯で、調子が惡い筈がありません。尤も、初期ロット故の故障が一度だけありましたが(^^;


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