心霊写真をコピーしてはいけない? 心霊写真をコピーしてはいけない?


先日、デジカメ写真に於ける心霊写真に関して考察を書きましたがネット上を探してみると霊能力者と称する人の見解も見られます。霊能力を持たない私にはその真偽を確認する手段はありませんがデジタルデータの仕組みから考えると非常に興味深い結果が出て来るのではないかと思いました。



■引用■
心霊写真を撮ってしまった時に一番やってはいけない行為は、その画像データーを不特定他者にばらまくこと。変わった写真が撮れたと言って友人にメールで配布したり、ツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアにアップしたりするなどもっての他です。それを見た人やダウンロードしてしまった人たちまでもが、霊の因縁に染まってしまいます。さらに邪念や恨みの念がこもった画像であったりすると、程度の差はあれ、その全員が悪影響を受けることになります。
■引用終わり■

デジタルデータの心霊写真をコピーするとその霊のパワーまでもコピーされるそうです。この前提に従うと霊のパワーは数値化されてデジタルデータの中に含まれていると言う事ですね。更に詳しく言えばデジカメ写真はJPG画像ですからJPGデータの仕様に従ってデータ化されている事になります。これは心霊を研究する上で非常に大きな発見ではないでしょうか。JPGデータの仕様・構造ははっきりしていますから(人間が作ったものだから当然です)霊のパワーが数値化されたイメージデータとその解釈に必要な情報を格納するセグメントが存在する事になります。



詳細はこちらをご覽下さい

その前にもう一つ前提となる条件を確認しましょう。

■引用■
もしそれが良くない因縁を持ったものであれば、写真供養のお祓いを受けることで難を逃れることができます。また、もしそれができない場合、少なくとも怪しい写真データーはその場ですぐに消去してしまうことをお勧めします。
■引用終わり■

恐ろしいパワーを持ったデジカメ心霊写真もデータを消去してしまえばその力は作動しないのだそうです。デジタルデータの仕組みを知ってる人なら「あれ?」と思う筈です。データを消去すると言うのは記録媒体からその数値が完全に消される事ではないからです。

ここでデータの管理に付いて説明しましょう。HDDでもメモリでもいいですがデータの記録媒体には管理領域とデータ領域と言うものがあります。管理領域とは大雑把に言えば記録されたデータの目次です。データ領域がデータ本体のある所です。データを消去するとはデータの本体が消えるわけではなく目次を消して見えなくしてるだけです。これによってその領域は空き部屋と見做され新しくデータを書き込む事が可能になるわけですが、新しいデータが書き込まれるまではデータ本体は残ったままです。抹消したデータを復元するソフトがあるのを聞いた事ありませんか? このソフトがやってるのは抹消された目次を復活させて読めなくなったデータをもう一度読める状態にする事です。消去されたデータのあった所に新しい何かが上書きされてなければデータは復活します。

詳細はこちらを見て頂くとして大まかなイメージはこうなります。





このデータ管理の仕組みを知ってると「あれ?」と思う意味が解ると思います。心霊写真のデータを消去しても目次が見えなくなっただけで(恐ろしいパワーを持ってるらしい)データ本体は(新しく上書きされない限り)記録媒体の中に残っているわけです。

ここまでで二つの前提条件が揃いました。

1.霊のパワーは数値化されてJPG画像の中に埋め込まれている(コピー可能なのだから)
2.データを画像データとして解釈しない限り霊のパワーは作動しない(記録メディア内に存在してるだけでは作動しないのだから)

と言う事でデジカメ写真に含まれる霊のパワーは画像を解釈できるアプリケーションによって実行される事で人間に作用する事になります。

JPG画像を解釈・実行できるのは画像閲覧・編集ソフト、ウェブブラウザ、ワープロ等々がありますが、その全てに共通するのはJPG圧縮に使われたハフマン圧縮を解釈して画像として表示する機能を持つと言う事です。と言う事は、霊のパワーもハフマン圧縮によるJPGイメージデータとして格納されていると言う事でしょうか?

それを確認する為にちょっとした実験をしてみました。BMP画像に別のデータを埋め込みJPG形式に変換すると言うものです。

今回使ったのはこのツール


元となるのは縦横300ドットの単純なBMP画像。


これに237KBの別のデータを埋め込むと元のBMPが264KBなのに対し埋め込み後は540KBとデータサイズが大きくなりました。237+264=501KBなので埋め込んだ画像のサイズ分は大きくなってるのが判ります。

この埋め込み前と埋め込み後の画像を比較ダンプしてみました。アドレス0x41EE5を基点に注目して下さい。


このアドレスまではひたすら004080の数値が並んでます。これは24bitカラーで茶色を示す色コードです。茶色のBMP画像はファイル自体がこのアドレスで終わってますよね? ところが別データを埋め込んだ方はその後も更に数値の羅列が続きます。これは埋め込んだデータ(数値)を単純に末尾に追加している事を意味します。

データ(数値)を埋め込む方法はソフトウェアによって異なるかもしれませんが(でも先頭から追加するとそれを色コードとして読んでしまう筈)、はっきりしている事はBMPデータのヘッダ及びデータ本体(色コード)とは独立した状態で追加されていると言う事です。でなければこのデータは画像として正しく表示されません。BMPデータは単純な色コードの並びですからその部分の数値を書き換えてしまうとそれは別の色になる事を意味するからです。

このBMP画像をデジカメと同じJPG形式に変換してみたのですが、殘念ながら追加されたデータ部分は変換の過程で読み飛ばされてしまった樣です。JPG化したデータは4KBしかありませんでした。色が一色しか無い画像データならこの数値はあり得ますが(全て同じ数値なので圧縮後のサイズは非常に小さくできる)ランダムな数値の塊を埋め込んでこのサイズはあり得ません。最低でも埋め込んだデータよりは大きくなります。

このJPGを再度BMPに戻しても追加した部分は失われてました。どうやら画像を示す数値以外の部分は読み飛ばしてしまう樣です。

しかしこれによりはっきりした事があります。デジカメ写真に格納された霊のパワーはJPG化された後に埋め込まれていると言う事です。BMP→JPGへの変換過程で画像本来のデータ以外が失われる以上、JPGとして生成された後に追加するしかないからです。

そこで今度はJPG画像に別のファイルを埋め込んでみました。


元画像(サイズは4KB)


埋め込んだ画像(サイズは39KB)


埋め込み後はサイズ42KBの画像データができました。本来の画像に別データが追加された事が解ります。


※実際に埋め込んだ画像を上げてますので興味のある人は実験してみて下さい(笑)。

これをダンプしてみるとファイル先頭では全く同じです。


こちらはファイルの途中。


ここでアドレス0x00C51に注目して下さい。FFD9までは共通してます。埋め込む前の画像はここで終わってますが埋め込んだ後の画像ではここから更に続きます。しかもあまおう.jpgとファイル名がある樣に埋め込まれたファイルがここから始まる事が解ります。この埋め込みツールは画像データの末尾に追加するだけなのでこの樣な構造になります。ツールによっては違う方法を採っているかも知れません。

このツールで追加した画像はそれを解釈する情報がセグメントに格納されてないので画像として読み込んでもその部分は解釈されません。霊のパワーはその画像を見た人に作用を及ぼすわけですから同じ方式で格納された場合にはその情報を持つセグメントが存在しなければなりません。

霊のパワーを数値化したデータがどの樣に解釈されデータとして実行されてるのか私には解りません。ただ、言えるのはデジタルデータとは仕様を解釈する適切なツールがあれば解析可能だと言う事です。


コンピュータが面白いのは色々なツールが存在する事でJPG画像を解析するツールもあります。詳細はこちらを見て頂くとしてこうしたツールを使えばデジカメ写真の内部構造が見えると言う事です。JPGデータの仕様は人間が作ったものですから特殊な事をしない限りその仕様に従ったデータしか存在しない事になります。心霊写真とは正に特殊な事をしたJPG画像(JPG化した後に霊のパワーを埋め込んだもの)ですからこうした解析ツールを使う事で写真データの中に数値化されて格納された霊のパワーを抽出・解析できる事なります。

デジカメで心霊写真が取れるとその写真だけデータサイズが異常に大きくなったと言う話は聞きませんからせいぜい1MBも無いでしょう。デジカメの設定で解像度を落として撮影すれば写真一枚は100KBもありませんから恐るべきパワーを秘めた心霊写真がその解像度で撮影できたならその写真だけ異常なサイズになってるかも知れません。或いはその解像度でもサイズが変わらない数バイトほどの小さなデータなのかも知れません。そうすると霊のパワーとは非常に単純なデータだと言えます。そんな小さなデータでどうやって恐ろしいパワーを発揮できるのか解りませんが(^^;

そしてそのデータ(数値の塊)はハフマン圧縮を解釈するソフトウェアによって実行されるわけですからリバースエンジニアリングによって本来の形に復元できる事でしょう。JPG画像自体は不可逆圧縮なのでBMPに戻しても完全に元と同じにはなりませんが元が何であるかを認識できる程度には復元されます。霊のパワーも不可逆圧縮であれば完全な復元は無理としても大まかなものとしては復元できる筈です。いや、ハフマン自体は可逆だから完全に復元できる可能性はあるのかな?

コンピュータの進歩は心霊現象に対してもここまで解析できるレベルになって来たんですね。霊能者の方々には是非デジタルデータを解析して霊現象の解明に尽力して頂きたいものです。

ヤッタネ!
※この記事は引用した霊能力者の方が言う
1.デジカメ心霊写真はその霊的なパワーごとコピー可能である
2.パワーを秘めたデジカメ心霊写真を画像として閲覧する事で作用を及ぼす
と言う見解を前提に分析したものです。従って、この前提が間違っていればこの分析も間違っている事になりますが実際にどうなのかは霊能力を持たない私にはさっぱり解りません(笑)。デジタルデータの原理上そうならざるを得ないと言ってるだけです。

実際の技術者の方からデジタルデータの原理から見てこうしたアプローチも可能だと言った指摘を頂ければ幸いです(^^;


(07/08/2678)

comments on social media
セラフィム2501
2018/08/07 21:34:22
こんばんは〜。

参りました。

9割9分9厘理解出来ませんでした〜。


コメントへの返答
2018/08/07 22:51:43
自動車で言えばエンジンにピストンやクランクやバルブがあるってレベルの話ですよ〜。油圧ディスクブレーキは油圧によってピストンを動かしパッドをローターに押し付けるとか。基本から順を追って行けば大して難しい話じゃありません(笑)。

1.デジカメ写真(デジタルデータ)は情報を数値に換算したものである
2.コピーが可能である以上、その情報は数値化されてデータ内に含まれている

この基本が解れば後は順を追って考えて行けば少しづつ見えて来ます(^^)
岡リ
2018/08/08 03:07:06
連想したのは

不幸の手紙でした(^◇^;)
コメントへの返答
2018/08/08 19:51:00
「棒の手紙」ですか?
だんだん意味不明になって消滅して行くと(笑)。

本文には書いてませんが通信だって符号化してるからデジタル通信で写真のやり取りができるわけです。なので霊のパワーが拡散するならどうしたってデジタルデータの規格に従うしかありません。霊にとっては写真に写り込みたくても写り込めない虚しい時代なのかも知れません(^^;