某SNS、ラブ・シンクロイド、少年ジェッツ編集部、白泉社をポルノ認定
某SNS、ラブ・シンクロイド、少年ジェッツ編集部、白泉社をポルノ認定

昨日某SNSブログにアップした記事が

猥褻、児童ポルノ、幼児虐待にあたる内容
未成年者にとって有害と認められる発言またはマテリアル

だと認定されて無通告で削除されました。

私が引用したのは『ラブ・シンクロイド』(柴田昌弘)、『伝染るんです』(吉田戦車)、『コージ苑』(相原コージ)です。何れも18禁ポルノ扱いはされておらず一般コミックとして入手できるものです。この中でHな場面が描写されているとすれば『ラブ・シンクロイド』ですが、この作品は少年ジェッツに連載されジェッツコミックスから刊行されたものですから明らかに少年向けの作品です。

元々はネット上の知り合いの人が女の子の太腿の写真をアップした所、それが猥褻扱いされ削除された事に疑問を持って書いたものなのでブログのタイトルを

だからその○○の基準ってなんなのよ!!(鈴乃木凜)

としました。

以下に削除された内容そのままを挙げますが、私が主張したのは少年マンガですらこれだけの描写があるのにたかだか太腿程度の写真でポルノ扱いはおかしいのではないか、と言う事です。以下の全文を読んでそれをどう判断するかは読む人次第です。

――追記――
本ニャンにお願いして削除された当該画像を提供して頂きました。ありがとうございますm(_ _)m

ポルノ認定されて削除された問題の画像

何をどう解釈したらこれがポルノに見えるのか私にはさっぱり理解できません。寧ろ何を表現したいのか意味不明の写真に見えます。上から太腿を見て……何がしたいの?

しかしこの画像がポルノ認定されて削除されたのは事実です。





――以下、削除されたブログ――

だからその○○の基準ってなんなのよ!!(鈴乃木凜)


何やらまたもやセラ子ちゃんブログから画像が削除されたそうです。しかも今度はアカウント毎削除するとの脅し付き。正直な所、何故その画像が削除されるのか私には理解できません。セラ子ちゃんのブログは人気があるので誰かそれを妬んだ人がある事ない事通報してるんですかねぇ。

セラ子ちゃん自身も言ってますがお色気とは言ってもせいぜい少年誌のグラビアレベルです。一体、何を基準にエロだと判断してるんでしょうか?


そもそもエロだからと隠してしまうと逆にエロく感じてしまう事もあるわけで、そうなったら余計に欲情を掻き立ててしまうのではないでしょうか?

'80年代のマンガに相原コージさんの『コージ苑』と言うのがあります。その後釜になる『伝染るんです』の方が有名かも知れませんが(確か銀行かなんかのCMキャラとして採用された筈)、作者の吉田戦車さんは『コージ苑』の後釜として『伝染るんです』を描くに当たりある種のプレッシャーを感じたそうです。





『コージ苑』はその名の通り(中身はスカなくせにブランド名だけはやたら高い)某国語辞典をもじったものです。発想としてはA・ビアスの『悪魔の辞典』と似てます。色々な言葉を茶目っ気を入れた四コマ漫画でパロディーにしたものですが、その中に「リアリズム」と言う項目があります。文章で説明するより実際に見た方が早いでしょう。




エロなんて隠すから逆にエロく感じるのであり、隠さずそのまま見せてしまうとエロくないし、場合によっては幻滅してしまうものだと如実に示してますね(笑)。

そもそもちょっとくらいお色気な画像があったくらいで目くじら立ててたら少年マンガなんかどうなるんでしょうか?

一例として柴田昌弘さんの『ラブ・シンクロイド』を引用してみます。




これは少女マンガが主力である白泉社が少年マンガ雑誌に挑戦した少年ジェッツに掲載されたものです。



紛れもない少年誌(18禁どころか青年誌ですらない)に掲載されたこの作品はふとした事から数万光年離れた星へその精神だけがアンドロイドに移された少年が、その世界全体を根底から変えてしまう程の事件に関わって行くストーリーで構成されてます。

その中に出て来るおぞましい怪物バウフェーク。


その怪物が人間を襲うシーンが何度も描かれてます。


この怪物は繁殖の為に人間の女性と合体し自らの体内に取り込んだ女性に子孫を生ませると言うものです。何と恐ろしい……




作中では発狂でもした方がマシとされてますが確かにその通りかも知れません…






繰り返しますがこれは少年誌に掲載されたものです。18禁ではありません。青年誌でもありません。少年誌です。








少年誌でこれならセラ子ちゃんがアップする画像なんて可愛いものだと思うのですが(笑)。

寧ろ脈絡も無くエッチっぽい画像を上げる方が問題だと思うんですけどねぇ。

言葉の表現を補足する為に画像を使い、それがたまたまエッチっぽい画像だったとしてもそれは表現手法と捉えるべきでしょう。

しかし何の脈絡も無くエッチっぽい画像を上げてたらそれは単なるエロ目的としか言えないでしょう。

削除するにしてもいきなり削除するのではなく内容とその整合性くらいは判断して欲しいものです。

あ、『ラブ・シンクロイド』が気になった方は是非読んで下さい。柴田昌弘さんらしい良くできた作品ですよ〜。

このブログか画像が削除されたり警告が来たら柴田昌弘作品、少年ジェッツ編集部、及び白泉社はポルノ認定って事ですね(笑笑笑)。

−−以上、ブログ引用終わり−−

こうして書いたブログが無通告で削除されたわけですから、柴田昌弘作品、少年ジェッツ編集部、及び白泉社はポルノ認定されたって事ですね(笑笑笑)。

因みにブログには上げませんでしたがコミックにはこんな場面も収録されてるんですけどね〜(笑)。くどい樣ですが『ラブ・シンクロイド』は少年誌に連載され、少年コミックとして刊行された少年マンガです。












少年誌のマンガですらこんな描写があるのに太腿写真如きでポルノ認定するのはおかしいとの主張がお解り頂けたでしょうか?



『ラブ・シンクロイド』に限らず性的な場面を描写をした少年マンガは幾らでもあります。もっと直接的或いは間接的な強姦場面とかも。
例:『B.B』(石渡治)、『ブラック・ジャック』(手塚治蟲)

それどころか少女マンガですらそんな場面があったりするんですけどね〜。
例:『緑色の砂時計』(和田慎二)

『B.B』(石渡治)少年サンデー掲載




当然ですが作者の意図は性描写そのものではありません。何の罪も無い善良な人間に危害を加える悪人が世の中には存在する現実を(表現としては大袈裟な場合もありますが)描いてるだけです。そして時にはそれに立ち向かわなければならないと言う事を。




あ、『B.B』もいい作品ですよ〜。興味が湧いた方は是非読んで下さい。

(25/11/2678初稿)
(27/11/2678追記)問題の画像とコメント追加、改行・フォントサイズを一部修正