DOCOMOBA Mobile Gear for DoCoMo



NTT DoCoMo版のモバイルギアです。あちこちにDoCoMoを主張してます(^^;





こちらは青モバのロゴ


青モバ以外のDOSモバをカード使用でDOS化する場合DOS化キットはMac風の畫面を持つVLタイプしかありません。青モバと比較して容量に餘裕があるのでgmenuを使ふ人がゐないのかは分かりませんが、もしかしたらVLで使ってるけど本當はgmenuにしたいと思ってる奇特な人がゐるかも知れないのでその方法を解説します。

個人的にはgmenuには次の樣な利點があります

青モバをgmenuで使ってて慣れてゐるので操作感を統一できる
基本的に操作はDOS畫面でコマンドを使ふのでVL→gmenu→DOSプロンプトのステップ數を減らせる

だったら最初からプロンプト、と言ふ選擇肢もありますが15行と20行表示の切り換えが樂なのと作業が終わった後は常にUNISHELLに戻してるのでgmenuがあった方が樂です(^^;

結論から言へば青モバ用のgmenu(カード用)DOS化キットがドコモバでもDOS化に使へます。ただ、青モバとドコモバでDOSファイルの所在が異なるものがあるのでその邊の修正が必要になります。

先づ、青モバ用のDOS化キット(gmenuカードタイプ)を使用し同じ手順でDOS化を實行します。バッチ處理によりLZHファイルが解凍される過程が表示されますが終はった時點で文字化けを起こします。が、良く見ると畫面下にHit any keyと表示されてます。これは青モバをDOS化した時に表示されるものです。なのでこの時點でDOS化そのものには成功してます。ただ、このままでは使へないので文字化けの原因を修正する必要があります。

以下の作業はさすがにモバのままでは出來ないので母艦での作業となります。

文字化け=日本語表示絡みの設定が出來てないわけですから、私の場合は青モバで設定してたFEPや外部フォントの導入をそのままドコモバに導入しました。

以下の三つを同時に變更・設定します。

DOS.BAT
ATOK.DEV
FONTMAN.INI

DOS.BAT
ここではFEPの指定が行なはれます。なので外部FEPを導入する場合は必ずここで指定しなければなりません。又、ドコモバと青モバでは幾つかのDOSファイルの所在が異なる爲、その指定を變更してやらないとUNISHELLに戻れなくなります。

ATOK.DEV
私は外部FEPとしてATOKとWX2の兩方を切り換へられる樣に導入してますがここではATOKとして説明します。この.DEVファイルはFEPを動かす前提となる設定、及びFEPそのものに關する設定を記述するものです。DOS.BATにはこの.DEVファイルが指定されてゐる爲、指定したFEPの.DEVファイルが當然必要になって來るわけです。

FONTMAN.INI
外部フォントを指定する記述です。ATOK.DEV(又はWX2.DEV)でフォントマネージャの記述を指定するので指定したフォントを讀ませる爲の記述をしなければなりません。

大雜把に言ふと

DOS.BAT→ATOK.DEV→FONTMAN.INI

の順番でシステムが設定を讀み込みそれに從って起動して行くのでこれらを一度に變更・指定してやらないといけないわけです。


DOS.BATの變更箇所

三箇所あります。先づはFEP關係

REM a:¥data¥uty¥adddev a:¥data¥uty¥NECAI.dev
REM a:¥DATA¥UTY¥mgai -u sysattr=133003 echoattr=203013 >nul
REM A:¥DATA¥UTY¥adddev A:¥DATA¥UTY¥WX2.DEV
A:¥DATA¥UTY¥adddev A:¥DATA¥UTY¥ATOK.DEV

最初の二行は標準のNEC-AIを讀み込ませる爲の記述。外部FEPを導入する場合はこれを無效にして代はりに外部FEPを指定するので行先頭にREM(リマーク=コメントの意味)を追加してやります。REMと元の記述の間には必ずスペースを入れて下さい。でないとREMと元の記述が一體と見做されコメント行になりません。

私はATOKとWX2の兩方を導入してゐるので三行目にWX2の記述が來てますがここではATOKの使用を前提とするのでこれもコメント行にします。


次にDOSファイルの所在指定

以下のファイルに付いてはドコモバと青モバでは所在が異なるのでDOS.BAT内のパス變更が必要になります。

POWER.EXE
青モバはC:¥DOS ドコモバはJ:¥DOS
設定しないと電源管理に問題が出ると思はれます。
DOS.BAT内の以下の行を見つけ出して變更します。

青モバの記述
c:¥dos¥power off >nul
c:¥DOS¥power adv:reg >nul

ドコモバではJ:に變更する
J:¥dos¥power off >nul
J:¥DOS¥power adv:reg >nul


UNISHELL.EXE
青モバはC:¥ ドコモバはI:¥
設定しないとUNISHELLに戻れません。

青モバの記述c:
c:
cd ¥
unishell

ドコモバではI:に變更する
I:
cd ¥
unishell

これはカレント(現在の)ディレクトリをC:のルートへ移動しそこにあるUNISHELLと言ふ名のプログラムを實行せよとの記述です。ドコモバではこのUNISHELLプログラムがI:にあるので青モバのC:をI:へと變更してやる必要があるわけです。

DOS.BAT内の變更箇所は以上です。これにより青モバと同じ使ひ勝手でgmenuが使へる樣になりますがその前にFEPと外部フォントの設定をしないといけません。


ATOK.DEVの記述内容

DOS.BATでATOK.DEVを讀みに行け(FEPとしてATOKを使用する)と指定したわけですからその記述が必要になります。各ファイルの所在は私の環境のものなので適宜讀み替へて下さい。特にATOKのディレクトリ名は普通はATOK8になってると思ひます。

DEVICE=A:¥DATA¥UTY¥dmyfont.sys
DEVICE=A:¥DATA¥FONT¥fontman.exe -b12 -fA:¥DATA¥font¥fontman.ini
DEVICE=A:¥DATA¥UTY¥mgdisp2.sys /V2
DEVICE=A:¥ATOK¥ATOK8A.SYS UCF=A:¥ATOK¥ATOK8.UCF
DEVICE=A:¥ATOK¥ATOK8B.SYS
DEVICE=A:¥ATOK¥ATOK8EX.SYS


FONTMAN.INIの記述内容

ATOK.DEVでフォントマネージャの指定をしたのでどの外部フォントを使用するのか及びその所在を指定する所です。私はA:¥DATA¥FONTに配置したので以下の樣になってます。

[fontx2]
A:¥DATA¥FONT¥LXHN08X.FNT
A:¥DATA¥FONT¥LXZN08X.FNT
A:¥DATA¥FONT¥JPNHN12.FNT
A:¥DATA¥FONT¥JPNZN12.FNT

見ての通り8ドットフォントはHP200LX用を流用してます。12ドットフォントは赤城フォントが一般的ですが私はIBM-DOSのを流用しました。元のファイル名は先頭に$がありますがそれを外してリネームしてます。

尚、幾つかのファイルにはパッチを當ててますがそれに關しては青モバの記事を參照して下さい。


以上でドコモバのgmenuカード化に成功しました。但し、同じカードを青モバとドコモバで使ひ廻す事はできません。POWER.EXEとUNISHELL.EXEの所在が異なる爲、その都度DOS.BATのパスを變更してやらないといけないからです。この作業をモバのDOS上でやってしまふとUNISHELLに戻れなくなるので當然モバ上ではできません。かと言って毎回母艦に插し換へて書き換へるのも面倒です。

強いて言へば青モバ用・ドコモバ用にDOS.BATを二つ作り適宜リネームすると言ふ方法があります。しかし、この場合でもDOS.BATのリネームを母艦かモバのUNISHELL上でする必要があります。モバでやる場合は電子メールからフォルダ指定、PCファイルの取り込み、名前變更、の手間が掛かります。と言ふ事でカードの使ひ廻しは現實的ではないでせう(^^;


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