Panasonic Blue Battery caos Panasonic Blue Battery caos




密閉型バッテリーです。JA11純正は開放型40B19Rですが私の車輛は何故か40B19Lが入ってました。左右が逆なので配線がちょっと短く寸足らずでした。一応届いてはいるのですが気付かない内に断線すると嫌なので交換する事に。バッテリーの寿命としてはまだまだ大丈夫だったでしょうがこんな所でケチってはいけません。そもそも四輪用のバッテリーってバイク用に比べたら格段に安いわけで(笑)。

せっかく交換するので性能の良いバッテリーは無いかと探して見つけたのがPanasonic製のcaos。でもJA11純正の40B19Rに対してこちらは60B19R。調べてみた所40B19R相当は無く60B19Rで対応しているらしい。が、問題は純正が開放型なのにcaosは密閉型である事。そのまま付けていいのか?

バイクに乗ってて自分で整備する人なら当然に出て来る疑問です。開放型と密閉型をそのまま入れ換えてはいけないと言うのは基本的な事ですから。特性の違いから開放型バッテリー搭載のバイクに密閉型バッテリーを載せると過充電によりバッテリーが(即座にではありませんが)パンクする恐れがあります。これを回避するには対応するレギュレータに交換しなければなりません。私のKZ1000Mk.IIは標準が開放型なのでそのまま密閉型は載せられません。唯一WestCo製がレギュレータ交換無しで対応してるのでこれを載せてます。

この点が気になってスズキのディーラーで整備の人に訊いてみたのですがJA11に密閉型バッテリーを載せても問題無いとの事でした。と言う事は四輪の充電制御はバイクと違っていると言う事なんでしょう。そこで調べてみた所、同じレギュレータと言う名称でもバイクとクルマでは働きが違う事が判りました。大雑把に言えばバイクの充電はどんどん発電して余ったら捨てる仕組みです。その捨て方が電気エネルギーを熱エネルギーに変えて放出するレギュレータ。なのでレギュレータの許容量を越えるとパンクしてしまいます。これに対してクルマのレギュレータはそもそもの発電量を制御するもの。なるほど、これなら開放型と密閉型を交換しても問題無いわけです。この仕組みの違いはスペースが無い為に極力造りを簡素にして部品数を減らしたいバイクとスペースがあるので必要な部品はどこかに付ければいいクルマとの違いが理由の様です。

実際に装着しての感想ですが特に何かが良くなったと変化を感じる事はありません。そんなに電気を食う機器を付けてるわけでもないし。ただ、月に2〜3回しか乗らない私には自己放電しにくい密閉型は安心感があります。クルマの場合、バイクと違ってキックや押し掛けができませんから(笑)。

因みに6V時代のバイクにはレギュレータが無いものがあります。これは開放型バッテリーが過充電に強い特性を利用してバッテリーをレギュレータ代わりにしてたからです。この仕組みだとバッテリー自体が劣化すると(劣化してなくても限界を越えると)その役目を果たさなくなります。昔のバイクでフル加速したら電球が一度に全部切れたなんてのはここに原因があります。

ところでレギュレータの無い6V時代(一応6Vでもレギュレータのある車種はありますが)とレギュレータが当たり前の12V時代の間にレジスタなる部品が存在します。私の知る所ではカワサキAR50/80や古いスーパーカブ等に付けられてます。働きとしてはレギュレータと同じ筈なんですが両者が具体的にどう違うのかネット時代の今調べても詳しい情報が出てきません。きっと忘れられた存在なんでしょう(笑)。何せこちらの記事でもAR80のレジスタに関して全く触れられてません。

どっかに両者の違いを詳しく説明した資料ないかなぁ…。