SXのタンク補修 SXのタンク補修




先日整備に一区切りついたので走りに行って来たSX125Rですが、写真を見て「あれっ?」と思った人もいるかと思います。以前のブログの写真と何かが違う、と……

前回


今回


気付いた人、鋭いです。ハイ、タンクが違います。
え? そんな所までイチイチ気にしとらんわって?(^^;

実は元のタンクに穴が開いてしまったために予備のタンクに交換してました。が、この予備タンク、中古品なんですが(そもそも今になって新品なんか無いし)内部に錆が発生しててジェット類が詰まるんですね。一応大きな錆は無いとの事だったんですが、タンクの奥って見えませんからねぇ…使用前には判らなかったんですがガソリンを入れた事で内壁にあった錆が剥離した樣です(^^;

燃料を抜いてコーヒーフィルターで濾してみました。茶色い粉はコーヒーではありません。錆です(笑)。




乾燥させた後もまだサラサラ音がします。そりゃ詰まりますわな。て事で元のタンクを補修する事にしました。予備タンクの錆取りはまた別の機会に。

因みに元のタンクに穴が開いたのは錆取りで花咲Gを使ったからです。が、錆が深い所があった樣で一カ所だけピンホールが開いてしまいました。

爪楊枝と比較してその大きさ判ります?シャーペンの芯一本分あるか無いかです。こんな小さな穴でもガソリンは漏れて来ます。液体ですから。


パテを使う方法もありますが今回は板金用ハンダで穴を埋めました。


これで終わりならいいんですが、ガソリンが漏れた事によって周辺の塗装が剥げてしまいました。知ってる人には当然の事ですが、弱溶剤、又は塗料用シンナー(塗シン)と呼ばれる溶剤は成分的に灯油やガソリンと殆ど同じです。つまり、ガソリンが漏れる=塗装に溶剤をぶっかける事になるので剥げてしまうわけです。て事で再塗装しなければなりません。

ハンダで穴を埋めたのが冬前の話。しかしもう気温が下がって来てたので塗装作業は延期する事にしました。SXが冬の間ずっと休眠してたのはそういう理由からです。冬は寒いから作業が辛い、と言うよりも気温低い時に塗装やったらアカンやろて事です(^^;

そんなわけで、春が来て暖かくなってから作業を再開しました。今回は穴による塗装剥げ周辺と裏面を全面塗装します。

こちらは予備タンクの裏面。元タンクの写真は撮ってませんが似た樣なものです。


このガンコな錆をひらすら落とします。この時、劣化した塗膜も可能な限り落とします。電動工具が使えればいいんですが集合住宅のベランダでやってるもんですからさすがにちょっと……近所から苦情来たらエライ事になるし(^^;

かなり落ちました。




が、手作業ではこれ以上は無理なので錆の転換剤を塗ります。


次は表面の養生。専用品を使わずとも新聞紙で充分です。


燃料コックの穴は新聞紙を丸めて詰めます。


下塗り。プライマー兼サフェーサー(いわゆるプラサフ)を塗ります。




ハンダで埋めた穴周辺


下塗り終了。ま、こんなもんでしょ。


次は上塗りです。上塗りが終わったタンク裏面


ハンダ補修部


表面の塗装剥げ周辺




下塗り。この段階では塗膜の段差がくっきり判ります。




上塗り。膜厚で段差を消します。




こうして見ると簡単そうですが実は結構大変です。一度に膜厚を付けるとダレるので薄く重ね塗りをするんですが、作業できるのが気温が高くて風が無い日のみ。3〜4月だとまだ寒暖差がありますから日によっては作業ができません。そして重ね塗りをするにも乾燥養生の時間を取らないといけないので一回の作業時間は短くても日数が掛かります。ここで焦って乾燥しきらない内に重ね塗りをすると先に塗った塗膜が溶剤に侵されて余計な手間が掛かる事になります。

塗装作業の合間に磨いた燃料コック。

ここまで磨くか……(^^;

このコックのいい所は下部にねじ込み式のキャップが付いてる事。タンク内にある異物(錆の粉とか)がここに沈殿するので外して掃除ができます。他のメーカーでこの方式になったコックを見た事が無いんですがスズキだけかな?

コックをタンクに取り付けて一応終了ですが、本当は表面の塗装もしないといけません。所々に錆が出てますんで。






塗装するだけなら簡単なんですが問題は外装ステッカー。メーカー廃盤で手に入りません。さすがに'80年代の車輛ですからねぇ(^^;

となるとぱちょこん使って作るしか……。私は文章作成で使うテキストエディタは使い慣れてますがデザインとか音楽とかの芸術系統には疎いので……誰か簡単にステッカーデザインを作れるアプリケーション教えて下さい(笑)。


(06/04/2678)

comments on social media
セラフィム2501
2018/04/06 19:38:23
こんばんは〜。

フッ、僕は一目見てすぐタンクが変わっているって気づきましたよ〜。

あ、すみません、私、嘘をついてしまいました。
コメントへの返答
2018/04/06 20:13:10
ウソおっしゃい、前のブログの頃はセラ子ちゃん未だ来てなかったでしょ?(笑)
岡リ
2018/04/07 03:06:58
無いものは・・・造りゃいい!ですね(*^^*)

無いのなら・・・違うものにする

って発想でネコちゃんステッカーを貼るとか(^-^ゞ
コメントへの返答
2018/04/07 15:16:42
「造りゃいい」と言うより「造るしかない」ですね…(^^;

私は可能な限り現行当時の姿のまま現役で走らせてやりたいのでヌコステッカーはノーマル状態+αとして貼りたいです(^^)

因みにパーツレビューに出してるマグネット式猫ステッカーをバイクのタンクに貼ろうと思ったら磁力が弱くて貼れませんでした。タンクバッグはちゃんとくっつくんですけどね(笑)。