ジムニー復活!!其ノ二 ジムニー復活!!其ノ二


今日は予定通りジムニーを引き取りにジムニー博多へ行って来た。実は今日マラソン大会があったらしく時間帯によって主要道路が通行禁止になっていた。上手く時間がズレていたので引っ掛からなかったが、途中代車の燃料を入れたガソリンスタンドは沿道に位置していたために見事に営業妨害されていた。こういう場合、沿道のお店とかはたまったものじゃないだろうな。


さて、二回目の大掛かりな整備が終わった私のジムニーであるが、あちこち手を加えたのでまぁドンさんから見た目が大きく変わっているのではないかと言われたのだが、実は殆ど変わってないんですな(笑)。


見た目で大きく変わったと判るのが純正のグリルガード。


少し注意すれば気付くのがステンレスのマフラー。モノはAPIOの静香御前(車検対応品)である。


後は外観から変わったと判る所はまるで無い(笑)。では何が変わったのかと言うと、

マフラーのフロントパイプ部分。タニグチのソルブスポーツキャタライザー(触媒入りの車検対応品)。


WIN'S WORKSの増しリーフと純正8段ショック。ショックはKYB製で3型SCOTT Limitedに装備された物である。サスの変更により車高が1インチ程アップしました。




タニグチのFINAL LSD(オンロード用)。中に入っているので見えません(^^;


新品に交換したディスクローター。


内側では純正オプションのMOMOステアリング。


サイマークのホーンボタン。


この他にブレーキや四駆周辺のオーバーホールを行ないベアリングやシール類をごっそり交換。とまぁ見た目よりも中身重視の整備である。なので見た目は殆ど変わってません。

ちょっと問題があったのがフォグランプの取り付け。位置的にはグリルガードに付く筈なんだがJA11純正フォグだと取り付けネジのピッチが合わないんですな。

このグリルガードはJB31Wでは標準装備されている物なのだがJB31Wの写真等を見ると普通に取り付けられている。JA11とJB31でフォグ自体が違うのかステーだけが違うのかが判らないのだがこれに付いては調べてみるとの事。

それとは別に前回全塗装した所に問題が出て、旧塗膜を剥がした時の目粗し跡が浮き出てしまっていた。塗装をしたのが春なのだが、冬になって気温が下がった為に塗膜が収縮したのだろうか。これ(時間経過による塗膜の収縮)に関しては前以って可能性が指摘されていたので後日対処して貰う事に。


さてさて、これだけ手を加えた後の仕上がりであるが、スタッフの方々が口を揃えて言うのがまるで別物、だそうである。はっきりと変わったのがマフラー交換による出力向上。低い回転域から全体的に上がっているとの事。そして増しリーフとショックの組み合わせによりサスの挙動が良くなった点。

これらに付いては帰り道に自分で運転してはっきりと体感できるものであった。慣らしの終わったファイターエンジンであるが、マフラー交換後は1,500rpmからパワーが感じられる程で過給が効き始める以前の2,000rpmでもパワーが違う。マフラーだけでここまで変わるとは思わなかった。何せ本来の目的は錆対策だったので(笑)。しかしタニグチのフロントパイプとAPIOのマフラーの組み合わせはかなり具合がいい様である。

サスの挙動にしても交換前の20年モノのヘタったサスのゴツゴツした感触は解消され、衝撃を吸収しながらも路面の感触を直接伝えてくれる様な印象である。WIN'S WORKSの増しリーフは純正と一体化して性能を出すとの謳い文句通り違和感の無い感触である。スタッフの方々によればWIN'S WORKSの増しリーフと純正KYBの組み合わせは相性がいいとの事であった。

出力の向上に加えて車高が約1インチアップ。そしてハンドルの握り径が太くなっている等、運転した感触はまるで別の車である。LSDに関しては一般道を普通に走っただけでは体感する程ではなかったが、ワインディング等では挙動に違いが現れそうである。なので感覚に慣れるまではおとなしく運転した方が良さそうである(^^;

前回からの整備と合わせて大掛かりな整備は今回で一通り終わったと言える。その方針は一貫してノーマルの性能を100%引き出す事、即ちノーマル完調状態。その上でプラスアルファの性能を追求する事である。ジムニーをカスタムする人は数多いがこうしたアプローチは珍しいらしく、スタッフの方々にとっても新鮮な印象だったらしい。しかし、今回の整備でパーツ同士の相性等新たな発見となった所もあった様で整備する側としても楽しみながら仕事をして頂けた様である。まだ細かい所の調整もちょくちょくあるのでこれからも宜しくお願いします(^^)/

(04/12/2676)

comments on social media
notte
2016/12/04 20:17:56
こんばんは。

これだけ手が入ると走るのが楽しみですね。

それにしても北海道の車とは違い、下廻りがとてもきれいですね。(^^)
コメントへの返答
2016/12/04 21:26:32
今日は帰り道だけしか走ってませんがそれでも明らかに違いが分かります。本当に別物って感じなので感覚に慣れるまではおとなしく運転した方が身のためですね(^^;

前オーナーの地域も雪国ではなかった様なので塩カルによる腐蝕は無いですね。それにしてもあんなに塩撒いたら土壌の塩分が増加して植物が育たなくなりそうなもんですが……農作物に影響とか無いんですかね?
まぁドン
2016/12/04 22:22:12
わぉ(≧∇≦)
ついにジムニー戻ってきましたね(≧∇≦)

わくわく♪
走りっぷりは
どうですか?
コメントへの返答
2016/12/05 18:06:53
やっと戻っては来たのですが塗装下地処理時の傷跡が出てるんで再入院の可能性大です。まさかボンネットだけ外したまま走るわけにも行きませんし(笑)。

走りっぷりですがエンジンの出力向上、脚周りのリフレッシュ等による性能向上の側面とハンドルの握り径が太くなった事や車高が1インチほどアップした事による視点の違い等の感覚的な側面の両方が合わさって別物に感じます。今の所、ショップから家までの一般道しか走ってませんが、LSDを入れた事でコーナーでの挙動が変わって来る筈なので慣れるまでは違う車と思っておとなしく運転する事にします(^^;
MasaGoto
2016/12/04 22:40:12
ノーマル完調状態というのはチューニングというよりレストアでしょう。MGはまずふわふわした足をシャキッとしたものにすることから始めました。ショックが抜けていたのでビルシュタインに交換したらその違いははっきり分かりましたが、その後のブッシュ交換はトータルとしてはより応答性はよくなったものの、どうかなというのが正直なところです。

どういじろうかと考えている時が楽しく、いざ手元に来たら違っていたなんてこともありますね。
前に乗っていたターボ車では、首〇高湾〇線では別モノになったのですが、一般道では乗りにくくなってしまいました。
コメントへの返答
2016/12/05 18:11:06
既に20年経過した車輛である事を考えれば普通の状態に持って行くだけでも充分にレストアですね(笑)。私はコースを走る等、競技が目的ではないのでノーマル完調+現行当時よりも進歩した今の技術でプラスアルファの向上が得られれば充分だと考えてます。この方針はバイクでも同じです。

今回に限らず整備(旧車ばかりなので殆どレストアですが)の時はどんな方針で行くかを事前に店側と打ち合わせをしてそれに適した部品の組み合わせを探し、それに合わせて予算を組みます。予算がこれだけだからその範囲内で…と言う方針は取りません。予算を妥協点にすると組み合わせのバランスが合わなくなる事も考えられますから。

ただ、今回の組み合わせは店側でも思いの外相性が良かった様で実際に自分で運転してみてホッとしている一面もあります。バランス的に合わなかったら悲惨な事になってますから(笑)。前にMk.IIをやった時もそうですが、レストアであれチューニングであれ最初にきっちりとした方針を決めた上でプロの知識と技術に基づくアドバイスを受けながら部品を選び、予算を理由に性能や品質で劣る部品で妥協しない事が最終的にバランスの取れた結果につながると改めて思いました。

今回ここまでやったので、この先20年はバリバリ現役で走れますね(笑)。
MasaGoto
2016/12/05 21:20:26
別に茶化す意図はありませんが、老体を若返らせたりすると、より上の走りを求めてしまい、その結果、壊してしまうということはありそうですね。サスの問題を解決したと思ったら今度はボディがやわいとか。

バイクの旧車レストアでも倒立フォークやオーリンズを入れてハイグリップタイヤをはかせてサーキットで現行のバイクと競おうとしたらフレーム補強が必要なんて話はありますし。

>今回ここまでやったので、この先20年はバリバリ現役で走れますね(笑)。

ただ運転する側も年々衰えていきますし、昔のようなムチャな走りはしないのでいいのかもしれませんが。
コメントへの返答
2016/12/05 22:31:39
確かにそれはよくあるパターンですね(笑)。カワサキZなんかも色々と手を加えてレースに参戦する例もありますし。ただ、自分が乗ってて思うのは同時代の車種同士のレースならともかく現代の車種と競わせるには無理があると思います。Z自体の可能性(限界)を見るのが目的なら別ですが。車輛の進化は素材レベルから違って来てるわけですからね。

まぁ私自身の場合はあくまで公道を走る上での実用性を高めるのが目的なわけで(愛車紹介に書いてある通り)、各部の強化はそうしたレベルの使い方に対してオーバースペック的な余裕を持たせてくれるものだと思ってます。それとは別の角度からですが結構な金額を注ぎ込んでるので無理な走りをしようとした時に心理的リミッターが掛かるという効果もあります(笑)。事故で大破させてもう一回同じ車輛作るハメになったら泣きが入るどころの話じゃありません(^^;