Mobile Gear MC-K1 NEC Mobile Gear MC-K1





初代モバイルギア、通稱青モバと呼ばれる機種です。DOS化する事でDOS/V機として使へる事からオアポケと同じ樣な使ひ方が出來ます。オアポケより有利な點として

大容量記録メディアが使へる
DOSでレジューム可能

と言った所が擧げられます。逆に不利點としては

親指シフトが使へなくはないがオアポケに比べると非常に使ひ難い

所でしょうか。DOS上で親指ぴゅんを組み込めば親指シフト化は出來るんですが、物理的キーボードの形状はやはり本家富士通謹製のオアポケには敵ひません。まぁ基本的に英文用とし日本語は閲覧主體で使ふなら上記利點は大きな魅力です。DOSモバで使へるCFが512MBまでだとしてもオアポケで使ふSRAMカードに比べたら天地の差がありますから。私が持ってるSRAMカードで最大容量のですら4MBしかありませんからね。4MBを2枚插しても8MB。その差50倍以上(笑)。


モバのDOS化に必要なものは京kyouさんのサイトに一式揃ってます。青モバは以降の機種と比べて内蔵メモリの容量が少ないのでカード使用が推奬されてます。私はMac風畫面は必要無いのでgmenuタイプを導入しました。DOS化の手順は京kyouさんのサイトがとても解り易い解説をして下さってるのでそちらを參照して下さい。

これらのプログラムを開發された方々、及びそれらを纏めて手取り足取り解り易い解説サイトを開設されてる京kyouさんにはこの場を借りて御禮申し上げます。


さて、DOS化後使ってみて先づ驚いたのはFEPのアホさ加減。NEC-AIってこんなにおバカなのか?

私が使ふDOS環境と言へば基本的にOASYS POCKET3かFMR-CARDと言ったFM系、又は富士通純正親指シフトキーボードを搭載したFMV-BIBLO 5133NU/DCなのでFEPはずっとOAKを使って來ました。時々ThinkPadでもDOSを使ふ事はありますが日本語入力が必要な時は富士通機を使って來たのでNEC-AIがこんなにもおバカだとは知りませんでした(笑)。

文章データを扱ふのに日本語入力がままならないのでは話にならないのでFEPを入れ換へる事にします。私の手持ちにあるDOS/V用FEPはOAK/V、WX2、MS-IME、ATOK8です。本當ならOAKを入れたい所なんですが親指ぴゅんがOAKでは動作しない(※)事が判ってゐるので選擇肢はWX2(MS-IME)かATOKしかありません。

※キーボードの制御は出來てますがFEPを制御できない樣で半角カナしか入力できません。そもそもDOS/V用のOAKを持ってる時點で相當稀少な人間なわけですが。FMRやFM-TOWNS用以外のDOS版OAKって存在を知ってるだけでも珍しいと思ひます(^^;

WX2とMS-IMEは實質同じなのでどちらを入れてもいいのですがATOKもあるので一應WX2とATOKの兩方を入れる事にします。使った感じではATOKの方がマシかなと言ふ所ですがそれでもOAKに比べたらATOKはおバカです。辭書が約2.8MBもあるのに何でこんな簡單な言葉すら出て來ないのかと呆れます。OAK/Vの辭書は1MB弱ですがATOKより自然な日本語入力が可能です。OAKの三倍近い辭書には何が入ってるんでせう?


FEPの導入はDOS化と併せて行なひます。

dos.batの記述は次の樣に變更

rem a:¥data¥uty¥adddev a:¥data¥uty¥NECAI.dev
rem a:¥DATA¥UTY¥mgai -u sysattr=133003 echoattr=203013 >nul

この2行の先頭にremを付ける事でNEC-AIを無效化します。
そして代はりのFEPを指定する以下の記述を追加します。

A:¥DATA¥UTY¥adddev A:¥DATA¥UTY¥ATOK.DEV
rem A:¥DATA¥UTY¥adddev A:¥DATA¥UTY¥WX2.DEV

ATOKとWX2の兩方を入れてあり、ここではATOKを使用しWX2を無效化してあるのでWX2用の記述には先頭にremと入れてあります。

この行で指定したDEVファイル(指定したFEPに關する記述があるファイル)の内容は以下の通りです。DEVファイルはCFカードの以下の場所に配置します。

A:¥DATA¥UTY

ATOK.DEV(ATOK用)の記述
DEVICE=A:¥DATA¥UTY¥dmyfont.sys
DEVICE=A:¥DATA¥FONT¥fontman.exe -b12 -fA:¥DATA¥font¥fontman.ini
DEVICE=A:¥DATA¥UTY¥mgdisp2.sys /V2
DEVICE=A:¥ATOK¥ATOK8A.SYS UCF=A:¥ATOK¥ATOK8.UCF
DEVICE=A:¥ATOK¥ATOK8B.SYS
DEVICE=A:¥ATOK¥ATOK8EX.SYS

WX2.DEV(WX2用)の記述
DEVICE=A:¥DATA¥UTY¥dmyfont.sys
DEVICE=A:¥DATA¥FONT¥fontman.exe -b12 -fA:¥DATA¥font¥fontman.ini
DEVICE=A:¥DATA¥UTY¥mgdisp2.sys /V2
DEVICE=A:¥DATA¥UTY¥pansi.sys
DEVICE=A:¥WX2¥wxk.sys /a1
DEVICE=A:¥WX2¥wx2.sys /a1 /dA:¥WX2¥WX2S.DIC

FEPの導入と同時にフォントも外部フォントを導入しました。DOSモバでは赤城フォントが定番ですが私は8ドットはLX用、12ドットはIBM-DOSのを流用しました。フォントはA:¥DATA¥FONTに置きFONTMAN.INIの記述は以下の樣にしました。

[fontx2]
A:¥DATA¥FONT¥LXHN08X.FNT
A:¥DATA¥FONT¥LXZN08X.FNT
A:¥DATA¥FONT¥JPNHN12.FNT
A:¥DATA¥FONT¥JPNZN12.FNT

※12ドットフォントのファイル名は先頭の$を外しリネームしてあります。


外部フォントの導入に當たり以下のファイルにはパッチを當てて修正しました。

MGDISP2.SYS
FONTMAN.EXE

−−各ファイルの説明から引用−−

(1) mgdisp2.bdf

日本語表示ドライバ mgdisp2.sysのフォントバッファを取り除いたもので,外部フォントを主体に運用する場合に使います。コンベンショナルメモリの占有量が 7.5キロバイト程度少なくなり,フォントドライバによるバッファリングとの重複も避けられます。
TEDMGP18.LZHからの差分です。なお,内臓フォントのみを使う場合は,従来のものの使用を勧めます。


(1) fontman.bdf

 山崎氏作のフォントドライバ FMAN12A.LZH からの差分で,fontman.ini において当該フォントが登録されていない場合に,内臓フォントを使うようにするためのパッチです。


−−引用終はり−−

元ファイルのタイムスタンプは以下の通りです。
MGDISP2.SYS 2000/05/23 1:28
FONTMAN.EXE 1994/11/17 23:20

又、ATOK用のファイル(ATOK8A.SYS)もパッチを當てる必要がある事は周知の事實なのでこちらもパッチを當てました。atok8fix.exeをドライバとして組み込む方法もありますが手持ちのatok8fix.exeがファイル破損で使へなくなってたので(^^;


これでDOS起動時にATOK及び外部フォントが組み込まれた状態になるわけですが、更に親指シフト入力の爲に親指ぴゅんを最初から組み込む事にします。

dos.bat内の他のドライバ類の後、gmenuの起動の直前に追加しました。

A:¥DATA¥DOS¥OKPM ←追加した親指ぴゅん用の記述
:****** ↓gmenuの起動 ******


UNISHELLへ戻る時は一番最初に外す樣にしました。

:****** ↓UNISHELLへ戻る処理 ******
:UNISHELL
A:¥DATA¥DOS¥OKPM -r ←追加した親指ぴゅん用の記述

親指ぴゅんは右親指シフトキーがスペースキー固定、左親指シフトキーが無變換キー固定で割り當てられてるので「へ」(左親指+Bの位置)なんかは非常に押し辛いです(指の位置に無理がある)。左親指キーをスペースキーに割り當てられればいいんですが。

親指シフトに限らず(特殊形状でない)一般的なキーボードでは黄色のホームポジションを基點に赤線を境界として左右の指を割り振ります。モバの樣にスペースキーの形状が長い機種では左親指キーを無變換キーに割り當てると物理的位置關係に無理があるのが解ると思ひます。



私はこれが作られた時はモバを使ってなかったんですが誰からも要望無かったのかな? 親指ひゅんQや富士通純正の快速親指シフト等では割り當てを選擇できるんですが…

※DOSモバ用の親指ぴゅんは日本語入力コンソーシアムからも削除されてをり現在入手困難だと言はれてる樣ですが平成30年時點でウェブからDLできるのを確認してます。ただ、ちょっと(かなり?)變則的な方法なので氣付かない人は全く氣付かないかも(^^;


以上により青モバのDOS化に成功しました。私の用途としてはほぼ100%がVZエディタによるテキスト處理です。なので以下にVZに關する設定も解説してをきます。

モバはLXと同じくモノクロ畫面なのでモノクロ用の設定ファイルBW.DEFを追加します。設定はVZ.DEFの次の箇所に+bwの記述を追加します。當然ですが追加する以上BW.DEFはVZ.DEFと同じディレクトリに置く必要があります。

* E その他

1 vzfl+bw ←ココに+bwと追加
2 editfile


次にファイラーをモノクロ用の設定に變更します。VZFL.DEFから

* E その他

とある箇所を探します。ここの#elseの數値を全部07に變更します。
#if 98はNECのPC-98x1用、#elseif J31は東芝のJ-3100用なのでDOS/Vはそれ以外と言ふ事になります。

#if 98
13 "$(03,01,04,05,06,07)"
#elseif J31
13 "$(00,00,00,00,00,00)"
#else
13 "$(07,07,07,07,07,07)"←ココの數値を變更した
#endif


DOS化したモバでVZを起動させると文字が太字(ボールド)になってます。私は畫數の多い舊字を常用するのでボールドだと字が潰れて見えません。そこでボールドを解除します。
BW.DEFにあるOptionsの内、Anの項目がtext attribute(文字屬性)です。これを以下の樣に變更します。

* Options

An$07 ;text attr

これで畫數の多い舊字でも讀める細くすっきりとした表示になりました。


私はポケ3に慣れてゐるのでVZでは常にカーソル行のアンダーラインを表示させてます。これに付いてモバでもポケ3の樣なアンダーライン表示ができないか色々試したのですが上手く行きませんでした。そこでとしきさんの掲示板で相談して見た所、としきさん、文太さん、konnoさんから助言を頂きポケ3と同じアンダーラインにはならないものの實用上使へるレベルの設定が可能になりました。

これの設定箇所は同じくBW.DEFのOptonsにあります。Av項目を以下の樣にします。

Av$10 ;cursor line

試行錯誤の過程はとしきさんの掲示板にありますが、この設定によりカーソル行が薄いグレーで反轉表示される樣になりました。うっすらと反轉してゐるので文字を讀む妨げにもなりません。設定値により濃いめのグレーにもなるんですがこちらはさすがに文字を讀むのに邪魔になります(^^;

有意義な助言を頂いたお三方にここで改めて御禮申し上げますm(_ _)m


尚、カーソル行のアンダーラインは[SHIFT]+[F1]で表示されるメニューから選ぶ方法もありますが最初から表示させるにはVZ.DEFにあるDu項目をDu+にしてをく必要があります(初期設定ではDu-)。

Du+ ;カーソル行アンダーライン


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