横田夫妻とトランプ大統領の面会について思う 横田夫妻とトランプ大統領の面会について思う


北朝鮮による拉致被害者の一人、横田めぐみさんの両親が米トランプ大統領と面会できる様に調整中だと言う。横田夫妻にとっては微かでも希望が見えて喜ばしい事であろう。


しかし日本国内の問題として考えた場合、
日本政府が全世界に向けて恥を晒した
に過ぎない。いや、過去の経緯を考えると
恥の上塗りをまたやった
と言うべきか。

横田めぐみさんが拉致されたのは一体何十年前だと思っているのだ!
その間、日本政府自身はどれだけ実効性のある行動をして来たのか?
それどころか北の食料危機に際して人道的支援としてコメを提供するなど日本国民の生命よりも北朝鮮の国家体制を支援する様な行動しかしてないではないか。
結局、
自力では何もできずアメリカに頼るしかない事を世界に宣言しただけ
である。これを恥の上塗りと言わずして何と言おうか。


トランプ大統領が公式の場でめぐみさんの事に觸れた事に付いて日本政府はこれを「外交成果」と評価していると言う。

トランプ米大統領は国連総会での一般討論演説で北朝鮮に拉致された横田めぐみさん(失踪当時13)に言及した。北朝鮮の非道な振る舞いを訴えるために引用 した形だが、米大統領が実例を挙げて日本人拉致問題への理解を示すのは異例。日本政府は「働きかけが功を奏した」(河野太郎外相)などと、トランプ氏と蜜 月関係を築く安倍晋三首相の「外交成果」を強調している。

私は日本メディアの記事を見てないがこれの事であろう。

Officials in Tokyo, meanwhile, welcomed a reference by Trump to North Korea's abduction of Japanese citizens in the 1970s and '80s.

"I think it means an understanding has gotten through" to the United States and other countries, Deputy Chief Cabinet Secretary Yasutoshi Nishimura said, according to Kyodo News service.

Trump said, "We know it kidnapped a sweet 13-year-old Japanese girl from a beach in her own country to enslave her as a language tutor for North Korea's spies."


寝言は寝て言え。国民の生命・安全を守れずして何が国家だと。我々の税金を一体何に使っているのかと。いわゆる保守系の人は今回の事を安倍政権の成果だと評価している様だが所詮は小林よしのり氏の言うポチ保守、アメリカに尻尾を振って服従する犬に過ぎない。


北朝鮮による日本人拉致はあくまで日本と北朝鮮間の問題である。核ミサイル問題と違いアメリカは当事者ではない。全くの部外者である。にも関わらず日本自身の問題にアメリカを頼るとはどう言う事か。アリメカに頼らなければ何もできないと宣言している以外の何だと言うのか。

自分の国を自分で守れない事がどれだけ悲惨か。これは中華民国に征服された台湾を見れば一目瞭然である。支那人の支配の下で台湾人がどれだけの辛酸を舐めさせられて来た事か。台湾の為ではなく中華民国の為に大陸共産軍と対峙しなければならなかった葛藤がどれだけのものか。

王育徳博士はその台湾人の心情を次の様に記している。

帝国海軍が健在だったなら台湾人の権益を脅かす者は容赦なく台湾海峡に叩き込んだであろう

曾て台湾が日本の一部であった時なら日本自らの力で台湾を守っただろうと言っているのだ。
自分の国は自分で守る。曾ては日本も当たり前にやっていた事なのだ。
その当たり前の感覚が今や保守と呼ばれる人達ですら薄れているのが現状である。



(12/10/2677)

comments on social media
岡リ
2017/10/13 10:25:53
ミサイルが自国上を通り過ぎても

当たらなければ問題ないという超平和主義ですから( ̄▽ ̄;)

目の前で銃を撃つやつがいても

弾が逸れて当たらなければOKって???

まぁ当たっても撃ち返さないという確固たる信念があるのであれば

それもまた真理かとボクは受け取りますけど。
コメントへの返答
2017/10/13 13:43:14
「当たらなければどうと言う事は無い!」ってやつですね(笑)。

平和主義が引き起こす問題に付いては学校教育で必ず教えるべきだと考えてます。第一次世界大戦後のヨーロッパで日本の様な平和主義が蔓延したせいで第二次世界大戦が起こったわけですから。

ヒトラードイツの台頭に対してイギリスが戦争をも辞さないと決断していれば戦争には発展しなかったと言うパラドックス。ただそうなった時に可哀想なのはドイツなわけですが。ベルサイユ条約の軛(ハイパーインフレとか)から解放されたのはヒトラーのお蔭ですからね。その反省として以後は戦争で負けた側に賠償金を要求する事が無くなったのが第二次大戦の成果と言えば成果でしょうか…。
MasaGoto
2017/10/13 18:03:53
本文、コメントへの返答は私も同様の意見です。今の日本の立ち位置がそうであることについてはこれ以上の言及を避けます。

昨今話題になっている高速道路で後続車を停車させたドライバーの話にすり替えますと、死亡した側にも後ろから追突されるリスクが欠如していましたね。停車させたドライバーが犠牲になったらよかったのにというのはほとんどの人がそう思うことでしょう。追突したトラックにも当然責任はあります。

ベストな解は無事故ですから、いったんバックしてその場から立ち去ることもできたんでしょう。結果論ですが。

今回のこと以上に特に峠で対向車がセンター割って来るのが怖いと思っています。自衛運転するしかないのでしょうが。
コメントへの返答
2017/10/13 19:05:54
選挙があるといろいろなニュースが飛び込んで来て、それが日本社会の腐蝕振りを露呈しているものだからついついこんな事を吐露してしまうのですが…(笑)。

ドン・パシフィコ事件の顛末に対する賛否はともかく古代ローマの市民が“Civis Romanus sum.”と言えば祖国の庇護を受けられた様に国民は世界のどこにいてもその祖国の庇護を受けられるべきだと思います。特に近代国家であれば国民の権利を守る仕組みとして作られたわけですから。第二次大戦以前の日本はアメリカへ移民した日本人の為にすら行動したのに今の日本は国籍を保有する自国民すら保護しないのはどういう了見なのだと言いたくなります。国家は共産党の所有物と考える某人民共和国なら話は別ですが(笑)。

公道に於ける事故に付いては究極的には自己防衛しかないんでしょうね。私は交通量の極めて少ない山の中(センターラインすら無く一日に10台通るのかってなレベル)でも道幅の真ん中を越えない様に走ってるのに対向車の四輪が平気で中央を越えて走って来る事がしょっちゅうあります。二輪だからまだ避けられるけど四輪だったら逃げるだけの道幅無いですからね。こうなると自己防衛云々のレベルではなくなって来ます。