RV125ブレーキパッド交換 RV125ブレーキパッド交換


昨日ブレーキパッドが剥離するというとんでもないトラブルを起こしたお仕事用スクーターRV125ですが、さすがに危険なので早速ブレーキパッドを交換しました。急なトラブルが起きても直ぐに対処できる様に消耗品は常にストックしておくべきですね(^^)

キャリパーからパッドを外して〜


外したパッド。両方とも剥離してます。昨日は片方だけだったのに。因みに純正ではなく社外品です。


新しいパッド。今回はYAMASIDA製です。純正と同じく台湾製(^^;


フロントを交換したので当然リアも確認しました。するととんでもない事が…

パッドが全く残ってません。




厚みを比べると一目瞭然ですが片方だけ磨耗してもう片方はまるで減ってません。

以前から不思議に思ってたんですがRV125のブレーキには構造的な欠陥がある様です。一つは片方のパッドにピン穴が無い事。確かにピンを通さないパッドもありますがこのブレーキの場合はパッドを固定する何らかの金具すらありません。キャリパーの窪みに引っ掛けてあるだけです。

そして更に問題なのは引っ掛けただけのパッドが実はピストンで押し出される側なんですね。ピンがある側はローターを裏側から押さえるだけ。なのでピストンで押されるピン無しだけがローターに押しつけられてどんどん磨耗します。そしてパッドの厚みが減ると引っ掛かる「しろ」が無くなるのでキャリパーとローターの隙間から落下します。

この点に付いて今日SYM正規ディーラーであるE店に行って訊いてみたのですがやはりパッドの落下は他でも起きているとの事。メーカー側にリコールする気配が無いらしいですが、それ以前にクレームを言おうにも言葉が通じないそうで……(笑)。

また、私が苦労した様に電子制御の関係からかセッティングが出ずトラブルが出まくりだとか。さすがに困り果ててSYMは勧めたくないし撤退しようかとまで考えているとか…。

確かに電子制御絡みのセッティングは一筋縄では行きません。個人的推測ですがセンサーが検知する異常値に対してどれとどれの異常がどのトラブルの原因になっているかの情報がきちんと整理されていないのではないかと。気温20度はある状態で吸気の温度がマイナス20度と検知されているにも関わらずECUはセンサーに異常は無しと検知しているとか。こうなると明確な原因を特定できないのでどこを修正すれば良いのか判りません。私の場合は幸いにしてセッティングが出た状態まで持って行けましたが診断器とにらめっこしながら機械的な所を一つ一つ当たるのはかなり面倒です。

セッティングさえ出れば快調でかなりの性能を出してくれるだけにメーカーの技術が追いついてない様に思えるのは実に残念です。せっかく日本メーカー(ホンダ)の下で技術を学んで独立したんですから単に性能を出すだけでなく品質のバラつきを無くしたり長期的な維持を考慮したメンテナンス性を向上させる等の努力を重ねて欲しいと思います。そうしないとSYMのインジェクション車に乗ろうと思う人はいなくなるでしょう。何とも勿体ない事です。セッティングさえ出れば私のRV125の様に65,000kmを超えても快調に走れるのは事実なんですから。

(19/05/2677)