A Street Cat Named Bob A Street Cat Named Bob


猫について検索しててたまたま目に付いたのだが面白そうなので入手して読んでみた。もちろん電子化しながら(笑)。

確かに面白い。Bobと著者の友情と言うか信頼関係と言うかその絆は読んでいて微笑ましく、そして応援したくなるものだ。

麻薬中毒からの更生中でまともな仕事も無い自分の現状を直視しBobを飼うべきではないと判断する著者。それでも自分の所に居座り続けようとするBob。猫を飼う事は生活を共にしその生命に対して責任を負う事だと言う重さを理解している著者に共感を覚えた。私自身、仔猫を保護した事がありその猫を自分の所に置いておくべきか、軽く見積もっても10年は責任を負うのだと悩んだ事があるのだ。今や家の中心にちゃっかり居すわっているのだが(^^;

Bobの個性も魅力の一つであろう。野良時代の習性が抜けず断固として猫用トイレを拒み著者が外に出なくてはならなくなるまでひたすら我慢する頑固さには思わず笑ってしまった。

著者はBobを連れて路上へ演奏に行くのだがBobが引き寄せる各国の旅行者から「猫」を意味する色々な言葉を知る。その中で北京語の「猫」(mao)が毛沢東の「毛」(mao)と同じ発音である事から「彼等の偉大な指導者は猫だった」と解釈するあたりは英語と北京語の両方を知ってると面白い所である。

ただ、この作品の魅力はそれが「実話」である事に尽きると言って良いと思う。これが「小説」だったら駄作とまでは行かずとも平凡な話に過ぎないであろう。例えて言えば映画Love Bugは実写だからこそ面白いのであり、あれがアニメだったら魅力が無いようなものだ。

本筋とは関係無いのだがたま駅長がイギリスでも有名なのはちょっと驚いた。さすが情報化社会の時代である。ただ、たまは雌なのだが…。三毛猫が基本的に雌しかいない事までは知られていないのであろうか?

(14/08/2674)

comments on social media
AuO2
2014/08/16 10:19:46
最近、本はあまり見てないなあ。
よく見てるのは労働基準法とかの条文。(^^;

理由は会社に是正要求を出してるからですが。

コメントへの返答
2014/08/17 00:52:58
私も何とか時間を作って読んでます。活字本の他にコミックの電子化もありますし(^^;
英文だとOCRの誤認識が少ないのとルビが無いので校正は和文より楽ですね。せいぜいイタリック体くらいですか。ただ読む速度は和文より遅いですが。

条文を読むならコンメンタールを併せて読むといいですよ。
法律の条文はそのまま日本語として読むと意味不明な事が多々あるので立法趣旨や解釈の相違等が解説されたコンメンタールが役に立ちます。
それと法律特有の用語には注意が必要です。「法律家の国語力は中学生以下か?」と思う様なおかしな日本語が多々あります。例えば民事訴訟に於ける主観的併合。要は同じ事件に当事者が複数いてそれぞれ別々に訴訟を起こすと判決に矛盾が出たり同じ事件を別々に処理する等ややこしい事になるので当事者を纏めてしまおうと言うものです。この当事者を指して「主観」と言ってるわけですが日本語としては「主体」と言うべきなんですね。

因みに各条文(に該当する事例)に於ける解釈は判例が最優先です。判例が無ければ通説。この辺になると段階的に勉強してない人には意味不明の世界です。法律ってかなりグチャグチャな世界なんですよねぇ…(^^;